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ストーリー キャラクター ゲームの特徴 動作環境
1.世界の始まり
遥か古の昔、まだ世界が混沌と呼ばれ、形を成していなかった頃。 その混沌の渦より最初に姿を現したのは、創造を司る神『ロゴス』であった。 ロゴスは自身が生まれ出でし混沌の渦より混沌の塊を用い、大地を創造した。。 大地が出来上がると49日間に渡り,激しい雨が降り続き、滞りなく流れる激流は岩を削り川を作った。 海ができて熱く熱せられた大地が冷めると、大地に眠っていた生命が目覚め始めた。 海には魚、陸には四本足の動物、空には鳥、そして人間・・・ ここにロゴスによって定められた規律に従う新世界【カルナック】が誕生したのである。
世界が生命で満ち溢れ穏やかな日々が過ぎていくなか、混沌の渦より変化の神『パトス』が新たに誕生した。 パトスの誕生により、世界に変化が生じ始めた。
季節の移り変わり【四季】、昼と夜、誕生と死、人間の心の底には情念と衝動の感情が生まれるといった様に 次第にカルナックの世界が変化していった。
世界の変化を望んでいなかったロゴスは次第に変化していく世界に苦悩していた。 だが規律しか決めることのできないロゴスでは、パトスによる変化を止める術はなかった。 そんなロゴスの苦悩を知っていた生命の女神『アカラ』は言った。
《誕生を隠された者『サイファー』がきっとあなたの力になってくれるでしょう。  彼は、混沌とともに存在したとも、それ以前から存在したとも言われている神『サイファー』。  彼はカルナックとは違う世界に一人で住んでいます。》
ロゴスは問い返す、
《彼は何を創造し、何に関係しているのか?》
アカラは答える、
《サイファーは何も創造しておらず、何にも関係していません。  変わりに彼はすべてのものを消滅させる能力を持っています。》
アカラの言葉を聞いたロゴスはサイファーにパトスを消滅してもらう為、彼を探すことを決心した。
長い月日を費やしやっとの思いで見つけ出したサイファーのみすぼらしい格好に落胆したロゴスだが、 アカラの言葉を信じカルナックの世界を変えようとするパトスを消滅させて欲しいと頼んだ。
ロゴスの頼みを長い間考えたサイファーは交換条件として一つの提案をした。
《パトスという男を消滅させてほしいという貴方の願いに力をお貸ししましょう。  その代わりにカルナックの世界に私の居場所を用意しては貰えませんか?》
意外な条件にロゴスは驚いたがすぐに返答した。
《パトスを消滅してくれた暁には、カルナックの世界に貴方の住まう場所を用意しよう》
互いの条件が合致したロゴスとサイファーはパトスを消滅させるためにカルナックの世界へ向かった。
カルナックの世界にやってきた二人は早速ロゴスの依頼であるパトスを消滅させる為に、 パトスが住まうイスカンズ山脈の北方に位置するルポスン城へ向かった。
ルポスン城に到着すると、門前でロゴスがパトスを呼んだ、 呼ばれたパトスは何事かと思い城外へと歩いて出てきた。
すると突然、パトスの前にサイファーが立ち塞がり攻撃を仕掛けた。 二人の戦いは凄まじいものだった。 パトスが通る道の蕾はすべて枯れ、サイファーが通った後には何も残らなかった。 長い戦いの末、雷のような叫びと共に、パトスの槍に胸を突かれたサイファーは、 まるで蒸発するように消え、その場に残ったのはサイファーが身に纏っていた粗末なローブだけだった。
戦いに勝利したパトスは遠くで戦いを見ていたロゴスの方へ顔を向けた。 驚いたことに向いた顔はサイファーだったのである。
サイファーは言った、 《私は存在と無の境に君臨している者だ。パトスは私の中で、存在以前の状態へと戻ってしまったのだ》
ロゴスはパトスを消滅させてくれた条件としてルポスン城をサイファーに差し出した。 サイファーはルポスン城で何もせず、まるで誰もいないかのように日々を過ごした。
パトスの消滅により、ロゴスの苦悩は拭い去られたはずだが・・・ 再びロゴスは苦悩に陥っていた。
サイファーのとてつもない能力を目の当たりにして、 いつか自分もパトスと同じようにサイファーに消滅させられてしまうかもしれないと思ったからだ。
ロゴスはサイファーを紹介した生命の女神アカラを呼び、サイファーの弱点を聞く事にした。
ロゴスは尋ねる 《サイファーを消滅させる術はないだろうか?》
生命の女神アカラは答える 《彼の意思は頭にありますが、彼の能力は体にあるのです。  彼の意思と能力を切り離してしまえば恐れるに足りない存在となるでしょう。》
アカラはそういうと自分の身の丈にも及ぶ大きな弓矢と小さな欠片をロゴスに差し出しながらこう言った。 《この欠片は混沌の中に残されていた【無限】です。  小さな欠片ですが、この中には別の世界が存在し、唯一これだけがサイファーを打ち破る事が出来るのです。》
早速ロゴスはパトスを消滅させる為ルポスン城へと向かった。 ルポスン城の門前でロゴスはサイファーを呼んだ。 何事かとサイファーが門から出て来たところを狙いロゴスは弓でサイファーの首を貫いた。 サイファーの頭がドスンという音をたてて地面に落ちた。 ロゴスは、サイファーの体が彼の頭を拾い上げるよりも早く、頭を奪い取り、頑丈な箱の中に入れてしまった。 箱の中からサイファーの叫び声が聞こえる。 《愚かな神よ。私の中に眠っているパトスが、この世に怒りを呼び起こすであろう。  ああ、手に入らぬものを求めた私の欲望が、取り返しのつかない災いを呼んでしまった。》
人間達は芽生えた理性により、定められた規律に順応してはいたが、 ロゴスは人間の潜在意識の中に、パトスによる変化の衝動が内在していることを知っていた。 ロゴスは人間達に向かって叫んだ。 《お前達人間が望む変化をやろう。変化はやがてお前達を破滅へと導くだろう。》
そういうとロゴスはサイファーの頭が入った箱を持ち大陸の南方にあるミナクの森へ向かった。
ミナクの森とは、エルフの住まう地である。 人間の潜在意識の中にあった変化の欲求を消すことが出来なかったロゴスは新しい生命体を創造していたのだ。 人間の姿を真似て創造した生命体が【エルフ】である。 ロゴスはミナクの森を彼らの住処とし、緑の霧を使って、自分の被造物が人間の変化と同化しない様にしていた。
エルフ達は、ロゴスの意思に従い、ミナクの森に大きな都市を作っていたのだった。
ロゴスがミナクの森の濃霧を抜けるとエルフの都市がパトスの破壊の脅威にさらされない様に結界を貼った。 結界を貼った後、サイファーの頭が入っている箱をエルフ達に渡してこういった。
《創造主として命令する。どんなことがあってもこの箱を守るのだ。  この箱が開く日は、世界が滅亡する日になるであろう。》
そういい残すとロゴスは天空の城へと帰っていった。 全てのことを終えて、天空の城に帰ってきたロゴスは、 天空の城の入り口を封印し外界からの影響が及ばないようにした。
こうして、神々の戦いは終焉を迎えたのであった。
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